私が引っかかったのはまず、小沢氏が、自身が代表を務める資金管理団体、陸山会の政治資金収支報告書について、これまでも自身の公判が始まった後も「見たことも、内容について報告を受けたこともない」と言い切ったことです。
あるいは法廷戦術であるのかもしれませんが、これは小沢氏のこれまでの主張に照らすと許し難い言いぐさです。小沢氏はこれまで、
「私の政治資金の処理においては、使途不明の資金や他の経費の付け替えなど不正や虚偽記載は一切ない」(平成19年1月23日付産経)
「大事なのはディスクロージャー、オープンにすること。違法行為は司法が取り締まる。妥当性はオープンにすることで、税金を納めた国民、献金した国民が判断する。オープンにされていなければ国民は、判断のしようがない」(同年2月28日付毎日)
などと繰り返し強調し、自身の政治資金収支報告は国会議員の誰よりも透明だと主張してきました。これを真に受けた小沢氏シンパのジャーナリストなどは、自分で調べもせずに、小沢氏は誰よりも情報公開をしているなどど書いていましたが、なんのことはない、小沢氏自身が自分の収支報告書のチェックも何もしていないというわけです。なんとばかばかしい。
鳩山由紀夫元首相は幹事長時代の平成21年3月に、小沢氏の政治資金について
「小沢代表はすべての政治資金の収支、入りと出を1円単位まで、非常に厳密にオープンにされている。まさに政治家の鑑のような存在で、ディスクロージャーを旨として行動されている政治家代表だ」
と臆面もなく持ち上げ、後にフジテレビ番組で、実は小沢氏の政治資金収支報告書を見たことはないと「告白」していましたが、結局、東京地裁での証言が事実ならば小沢氏も鳩山氏と同じレベルでものを言っていたということになります。ああ、くだらない。自身の収支報告書も確かめないで無謬を誇り、無罪を主張してきた?……はいはい、何とでもおっしゃい。